君が僕のすべて。

光り輝く君

あの日、私の視界から色が消えた。

傷つけないで。

苦しめないで。

裏切らないで。

 

 

そもそも、裏切るってなんだろう。アイドル相手に。一体伊野尾くんに何を求めていたんだろう。自分は伊野尾くんをなんだと思っていたんだろう。

 

何も知らないで勝手な理想像を作り上げて、それで現実との差に気づいたら泣いて。なんてバカなんだろう。

 

 

あの日、私の視界から色が消えた。

 

 信じられなかった。目を疑った。震えた。

生きてる心地がしなくて、多分ロボットみたいだった。ある程度、元気づけてくれる人たちと笑ったり、お話したりはしたけれど、心の中は辛くて仕方なかった。

変えられない、逃れられない現実から目を背けたかった。叫びたかった。逃げ出したかった。

 

あの日から私の毎日には、色がないよ。ずっと暗いよ。

1日が、1週間が尋常じゃなく長いよ。

 

 

 今回のスキャンダルは、伊野尾くんが調子に乗ったからだとは思わない。有名人だって人間だから、プライベートは自由だし私たちがどうこう言うべきじゃないよね。芸能人なんて所詮うわべの人間だけの世界だ。

でも行動が軽率過ぎる。警戒心が無さすぎる。前回のこともあったんだから、しばらくそういうことは控えるのだと思っていたよ。正直、伊野尾くんはもっと頭が回る人だと思っていた。心底失望した。クズだと思った。自業自得だ。

 

いつでもマイペースに、自然体に、アイドルの“あたりまえ”に囚われずにお仕事する伊野尾くんが好きだった。

でも、今はその魅力が大きな欠点になってしまった。“自然体”というより、ただの仕事への意識が低いどこにでもいるバカな社会人みたいだ。ああ、今はそんな伊野尾くんの一部分が嫌いだ。

伊野尾くん、今あなたは有名人なんだよ。Hey! Say! JUMPの先達者なんだよ。前とは違う。

 こんなことしたって、だれも幸せにならない。結局最後はあなた自身も傷つく。バレていないなんて思わないで。

 

 山田くんはどう思ったんだろう。

ずっとHey! Say! JUMPのセンターで、たった1人ほとんどソロで頑張ってきて、ようやく知名度も上がって、どんどん人気が出てきて、10周年目前の革命前夜の今。責任感も強くて、誰よりもグループやメンバーのことが好きなのに、一瞬でその名前を汚された。しかもそのメンバーによって。

傷ついただろうし、メンバーとは言えど強い憤りや呆れ、怒りだって沸いただろうな。

 

『勉強って積み重ねだし将来に繋がっていくものでしょう。それを恋愛という一時の感情の為におろそかににするのはもったいないと思う。』

あなたが昔に言った言葉だよ。伊野尾くんがいましていることは勉強でもないし積み重ねるものでもないけれど、根本的は意味は同じだよね。せっかくのチャンスを無駄にしないで。自分を傷つけないで。

 

あなたのことを愛する人は、きっとあなたが思っている以上にたくさんいるよ。あなたが思っている以上にあなたを心配していたんだよ。きっと今でも。
あなたがここまで有名になったのは、楽しくお仕事ができているのは、あなたを支える人たちがいたからなんだよ。
私たちファン含め、事務所の先輩や後輩、番組やドラマでの共演者、マネージャーやスタッフ、大学の友人、家族、そしてメンバー。
その人たちを傷つけないで。これ以上、苦しめないで。

 

前回の報道は、 伊野尾くんが傷つきませんように って、 こんなことがあっても、伊野尾くんが今まで通り笑顔で、みんなから愛される存在でいてくれますように って、願ってた。

でも今回は全然違う感情が芽生えた。

 伊野尾くんを支えるすべての人たちを裏切るようなことはしないで

誰も傷つけないで 

って。伊野尾くんは現実を知ればいいと思った。今まで笑顔や、楽しみや、感動や、言葉を与えてくれた特別な人に、こんなこと思いたくないのに。不思議だった。

 

 

 いつからか、伊野尾くんの目に輝きがなくなってしまったように感じる。私が感じるだけだけど。

なんだか目の奥から光が消えてるんだよ。

もちろん、いつも通りに可愛くて、お仕事だってきちんとして、ダンスだって歌だって、春となんのかわりもない。

でもなんだか、初めての経験ばかりの毎日に胸を踊らせていた、目がキラキラだったあの頃の伊野尾くんじゃなくて、今は何かに冷めきったような、どうでもよさそうなオーラを感じるんだよ。

なんだか、私の感じ方だけど、雑誌のインタビューでも「これを答えとけばいいだろう」みたいなテンプレートが出来上がってるようなそんな気がする。本当の自分を取り繕ってるような気がする。芸能人が見せてくれるのは表面だけの顔だから、繕うのは当たり前だし、インタビューも同じようなことばかり聞かれるから仕方ないんだろうけど。

 

支える人たちがいるからこそ成り立っている日常に慣れないでね。

 

昔にこんなこと言ってたよね。

カラフト期。

『今はうまく演じる方法を考えるより、こういったお仕事をいただけたことへの感謝を胸に、作品と真撃に向き合いたいと思っています。』

そして今年の春。

『今の僕は、何もかもが初めての経験なので、なんでもすごく楽しんで頑張れるんですよね。』

これらの言葉に嘘はないと思ってるよ。今でも。

 

 伊野尾くんだって辛いよね。意図的じゃないのに急に有名になっちゃって、ストレスだって溜まるだろうし恋愛だって自由にしたいよね。プライベートを勝手にのぞきこんで伊野尾くんの自由を、あたりまえを奪ってしまってごめんね。帰る場所も、個人情報も、プライバシーも、笑顔も、楽しみも、なにもかもめちゃくちゃにしてごめんね。私たちファンにとっての大切な人は伊野尾くんだけど、伊野尾くんにとっての大切な人は私たちが知らない、知る必要も無い人だったんだよね。今、めちゃくちゃ怖いよね。不安だよね。辛いよね。毎日が嫌になるよね。いつ何が起こるか分からないもんね。

 

 

あぁ、でもそういえば同情なんていらなかったね。ごめんね。

だって伊野尾くん、私たちのことなんてなんとも思って無いもんね。伊野尾くん自身の態度でそんなことぐらい全部わかるよ。同情なんてむしろウザいよね。

 

 

 

 ……はぁ、悲しいよ。

伊野尾くんのことが好きなのに。伊野尾くんのことが大好きなのに。あなたはどんなに愛情を送ったって、受け取ってくれない。見て見ぬ振りをする。

なにもわかってないじゃん。ファンの気持ちも、前回からの教訓も。前回たくさんのファンが傷ついて、必死に心を入れ替えて、それでも好きだ。って苦しくても応援して、毎日どれだけ心配していたのかも、全くわかってない。

 

 今まで何を見ていたんだろう。自分が頭の中で作り上げていた幻?虚像?夢?

勝手に作り上げた頭の中での伊野尾くんと、現実の伊野尾くん。

その差があまりにも激しすぎて、それに気づいたあの日、何かが破裂してしまったみたいに、夢から覚めたみたいに、伊野尾くんに対する気持ちのうちの何かが消えた。

 

積み上げてきたものって一瞬で崩れる。その人がどんなに頑張っていても、昔がどんなに辛かろうと、苦しかろうと。きっかけさえあればすぐに崩壊してしまう。無かったことになってしまう。

 自分で自分を傷つけるようなことはしないで。

 

いろんなことを言ったけど、結局は、今まで私を笑顔にしてくれていたのは、紛れもなく伊野尾くんだったんだよ。だから簡単に手放せる存在じゃない。嘘じゃない。

伊野尾くんは私の心の場所だったんだよ。私の光だったんだよ。私のすべてだったんだよ。本当に。大好きだったよ。

 

伊野尾くんが好きだよ。

でも今、持っている感情は、確実に前とは違う。

 

 

たくさん迷ってたくさん泣いてたくさん考えるだろうけど、今は、今までとは違った伊野尾くんへの気持ちでファンを続けていこうと思っています。

そうしていられる時間は短いかもしれないけれど。